不当解雇
「不当な解雇を争うこと」の意味とは?
1. 勝訴すれば、解雇後の賃金を原則として払ってもらえる
2. 解雇によって受けた不利益を回復できる
3. 将来の不当な解雇を抑制できる
1. 勝訴すれば、解雇後の賃金を原則として払ってもらえる
「1ヵ月分の賃金を払えば解雇できる」と思っている人が少なくないのですが、実際は違います。
そのようなわずかなお金で、労働者の生活の糧を奪うことを法律は認めていません。
たとえば、月の賃金が20万円の人について、解雇から1年後に解雇が無効であるとの判決が出た場合は、20万円×12ヵ月=240万円の賃金を原則として払ってもらえます。
2. 解雇によって受けた不利益を回復できる
解雇されたという事実は、一般的にはマイナスのイメージを持たれるものだと思います。しかし勝訴すれば、そのマイナスのイメージを払拭できます。
また、雇用保険の基本手当の受給においても、給付日数が増える場合があります。
3. 将来の不当な解雇を抑制できる
不当な解雇が裁判で争われ、労働者が勝訴すれば、雇い主は多額の賃金を支払わなければいけないなど大きな不利益を受けることになります。雇い主がそのような不利益の可能性を認識すれば、安易な解雇はしないはずです。
そのため、福岡の弁護士西野裕貴は、不当な解雇を争うことは、将来の不当な解雇の抑制につながると考えています。